メンバー


研究者インタビュー一覧


マイクロ・ナノ研究開発センター構成員(2023年度)

<医理工融合マテリアル研究チーム>
研究代表者 岡村陽介 マイクロ・ナノ研究開発センター 教授
稲津敏行 工学部 応用化学科 教授
蟹江治 工学部 生命化学科 教授
樋口昌史 工学部 応用化学科 教授
樺山一哉 大阪大学 理学研究科 准教授
小口真一 理学部 化学科 准教授
冨田恒之 理学部 化学科 准教授
源馬龍太 工学部 応用化学科 講師

<医理工融合エンジニアリング研究チーム>
研究代表者 槌谷和義 工学部 機械工学科 教授
落合成行 工学部 機械システム工学科 教授
新屋敷直木 理学部 物理学科 教授
宮沢靖幸 工学部機械工学科 教授
福田紘大 工学部 航空宇宙学科航空宇宙学専攻 教授
前田秀一 情報理工学部情報メディア学科 教授
砂見雄太 工学部 機械システム工学科 准教授
窪田紘明 工学部 機械工学科 講師
次田将大 マイクロ・ナノ研究開発センター 特定助教
田嶋晃 マイクロ・ナノ研究開発センター 特定助手
加藤淳也 マイクロ・ナノ研究開発センター 特定助手
Jaiswal Jyoti 学術振興会 PD (槌谷研研究室)

<医理工融合メディカル研究チーム>
研究代表者 木村啓志 マイクロ・ナノ研究開発センター 教授
腰本裕之 マイクロ・ナノ研究開発センター 教授
秦野伸二 医学部 医学科基礎医学系 教授
三橋弘明 工学部 生物工学科 准教授
大友麻子 医学部 医学科基礎医学系 講師
福田篤  医学部医学科基礎医学系 講師
中村寛子 マイクロ・ナノ研究開発センター 特定研究員
後藤智美 マイクロ・ナノ研究開発センター 特定研究員
榛葉健汰 マイクロ・ナノ研究開発センター 特定研究員

<分野融合ヘルスケア研究チーム>
研究代表者 中川草 医学部 医学科基礎医学系 准教授
笹川昇 工学部 生物工学科 教授
池内眞弓 健康学部 健康マネジメント学科 准教授
宮沢正樹 健康学部 健康マネジメント学科 准教授
安田佳代 健康学部 健康マネジメント学科 講師
佐々木海渡 理学部 物理学科 助教

<文理融合アート・サイエンス研究チーム>
研究代表者 喜多理王 マイクロ・ナノ研究開発センター(所長) 教授
秋山泰伸 工学部 応用化学科 教授
北林照幸 理学部 物理学科 教授
葛巻徹 工学部 機械工学科 教授
山花京子 文化社会学部 アジア学科 教授
富田誠 教養学部 芸術学科 准教授
吉田晃章 文学部 文明学科 准教授

Farhad Taghizadeh-Hesary 国際学部 国際学科 准教授
荒砂 茜 マイクロ・ナノ研究開発センター 講師
野呂凱人 マイクロ・ナノ研究開発センター 特定助手
兵藤悠太 マイクロ・ナノ研究開発センター 特定助手
渡邉 仁 マイクロ・ナノ研究開発センター 研究員

大窪 秀彦 マイクロ・ナノ研究開発センター 研究員
粟野若枝 イメージング研究センター 技術員

<総合研究機構プロジェクト研究チーム1>
住吉秀明 医学部医学科基盤診療学系 講師
花井 潮 医学部医学科外科学系 准教授
今川 孝太郎 医学部医学科外科学系 講師
岡村 陽介 マイクロ・ナノ研究開発センター 教授
喜多 理王 マイクロ・ナノ研究開発センター 教授

<総合研究機構プロジェクト研究チーム2>
大友 麻子 医学部 医学科基礎医学系 講師
秦野 伸二 医学部 医学科基礎医学系 教授
永田 栄一郎 医学部医学科外科学系 教授
木村 啓志 マイクロ・ナノ研究開発センター 教授

<総合研究機構プロジェクト研究チーム3>
三橋 弘明 工学部 生物工学科 准教授
大塚 正人 医学部 医学科基礎医学系 教授
中川 草  医学部 医学科基礎医学系 准教授


医理工融合マテリアル研究

岡村 陽介
教授

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研究経歴と論文リスト(研究者インタビュー)

東海大学工学部応用化学科
医理工融合マテリアル研究チーム代表

高分子化学・分子集合科学に立脚した独創的且つ簡便な方法を用いて、ナノ寸法に制御した一群のユニークな高分子構造体(ナノバイオマテリアル)を創製する。具体的には、ナノバイオマテリアルの性状(形、大きさ、厚さ、表面構造など)とそこに秘められたナノ寸法ならではの性能を明らかにしながら、人類の健康や医療、環境、エネルギーに役立つ研究に繋げる。
稲津 敏行
教授

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東海大学工学部応用化学科

従来のように大量の試薬や溶剤を使用する化学から、スケールダウンを目指した効率の高い有機合成法、リサイクル可能な有機合成化学、水中での有機合成など全く新しい有機化学が求められている。我々は、グリーンケミストリーの1分野として注目されているフルオラス合成という新規概念に基づき、環境にやさしい反応試薬や合成反応のデザインと利用法の研究を行っている。

毎日新聞 東海イズム 稲津敏行

蟹江
教授

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東海大学工学部生命化学科

私たちヒトをはじめとする全ての多細胞生物の細胞表面には糖鎖が結合したタンパク質や脂質が存在しています。進化の過程でそれらは多くの重要な役割を果たすようになってきました。それら複合糖質は免疫機能や神経機能にも重要である事が知られています。そのような糖鎖は、細胞内の粗面小胞体とゴルジ体で種々の酵素の連続反応により合成されます。しかし、細胞や組織毎に糖鎖を調べると組成が異なっている事がしばしばあります。これは、ある種の合成制御機構が存在している事を示唆していますが、それが一体どのようなものであるのか全く分かっていません。糖鎖(あるいは糖)の研究は、古くて新しい。分からない事柄については、しっかりと未来を見据えて基礎研究を粛々とおこなっていかなければなりません。また、今日解明されつつある事柄については、さらなる展開、応用研究を経て適する分野での実用化を目指すことも重要です。東海大学は糖鎖科学研究所を設置し今後増々重要性が認識されるであろう「糖鎖」に関する研究をバックアップしてきた経緯があります。このような世界でも数少ない環境で最先端の研究を展開しています。

樋口 昌史
教授

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東海大学工学部応用化学科

低環境負荷型リチウム二次電池用化学物質、メソポーラス物質、紫外線吸収物質などに着目して、21世紀を担う新しい無機化学物質の合成と評価に関する研究を行っています。最近の研究例としては、電子レンジのマイクロ波を利用した無機化学物質の新しい合成法を開発しました。マイクロ波を用いた合成法は、低コスト及び短時間で反応が進む非常に効率的な合成法であり、従来法で数十時間反応させて作製していた電池用化学物質が、わずか数分間の操作で得ることができるもので、現在、工業的利用に向けて国内外で期待されています。当研究室では、従来から培われてきた合成プロセスを土台にして、電子レンジのような身近なものを応用するなどのアイデアを取り入れ、物作りのサイドから、より効率的で地球環境、人間環境に優しい新しい技術開発を目指しています。

 
樺山 一哉
准教授

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大阪大学大学院理学研究科化学専攻
学部時代は阻害剤の合成研究に没頭。作用機序への興味から製薬会社に外研したことがきっかけで生化学の分野へと移行していく。現在は、新しくもどこか懐かしい生物物理学の魅力に取り憑かれながら、糖・脂質生物学の分野に顕微鏡を用いた分子動態解析法を普及させるべく精進の日々。

小口 真一
博士(理学)

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東海大学理学部化学科

 

冨田 恒之
准教授

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東海大学理学部化学科

独自の原料である二酸化チタンの多形(アナターゼ、ブルカイト、ルチル、ブロンズ)などを水熱法などで作り分け、形態制御や薄膜化を行う。得られた二酸化チタンは光触媒活性(有機物分解活性、水分解活性、光親水性評価)などを評価し、より優れた二酸化チタン光触媒の作製を目指す。新しい水素エネルギーの製造法の開発を目指し、タンタル系やチタン系酸化物を合成し水を水素と酸素に分解できる光触媒の開発を行っている。水溶液をプロセス溶媒として用いることで、従来法に比べより高効率で反応する材料の開発を目指す。プラズマテレビや白色LEDあるいは医療・バイオ分野での応用を目指し、粒子形態が制御された蛍光体粒子の合成を行っている。紫外発光する通常の蛍光体に加え、長残光蛍光体やアップコンバージョン蛍光体(赤外光で可視光を発光)などを合成し、その材料特性向上を目指す。

源馬 龍太
講師

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東海大学工学部材料科学科

水素エネルギーは、CO2や有害物質を出さない究極のクリーンエネルギーと言われ、常に注目を集めてきました。われわれの研究室では、「水素」を中心に据え、地球大気中へのCO2排出量を低減してゆくための研究を行っています。具体的には、(1)水素貯蔵材料を用いたH2とCO2からのメタン合成(2)水素とナノ金属薄膜の相互作用の解明(3)省エネルギー型表面処理技術の開発など、幅広いテーマに取り組んでいます。

医理工融合エンジニアリング研究

槌谷 和義
教授

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研究経歴と論文リスト(研究者インタビュー)

東海大学工学部精密工学科

医理工融合エンジニアリング研究チーム代表

今日,医学に応用し得る工学技術及び,福祉への工学応用技術の必要性がますます高まっている.ソフトウエアのみならずハードウェアの面からの,人に優しいシステム設計法の開発,人にとって肉体的・精神的に快適な材料設計法,ならびにその材料の特性に適した創製法の開発は,人間性を重視したこれからの新しい工学の基本的課題である.超微細加工が可能なスパッタリング法は,形状記憶合金や圧電材料の機能材料の創製及び,ナノ・マイクロメートルオーダの3次元加工を用いたマイクロアクチュエータの創製が可能であり,その技術に大きな期待が寄せられている.現在すでに可能となった,蚊の針を模倣した外径60μm,内径25μmの血液採取用チタン製マイクロ針の創製などはその一例である.その技術を用いた次の2つの研究課題を行っている.

落合 成行
教授

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東海大学工学部機械工学科

流体潤滑を主体としたトライボ要素(ターボ機械,自動車,情報機器用HDD)の最適化と高機能化に関する研究に従事。

新屋敷 直木
教授

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東海大学理学部物理学科

液体は無数の分子の集合で、分子は移動や回転、振動を行っています。誘電分光測定では分子の回転運動を観測します。水分子は1秒間に100億回以上回転するため、マイクロ波先端技術を駆使しこのような速い分子運動を測定している一方で、低温や固体中などの非常にゆっくりとした分子運動も観測します。我々は水を中心として、非常に多数の分子の様々な速さの運動を支配する物理法則を解明すべく研究を行っています。このような研究は、物理や化学、生物の研究にとどまらず、食品、薬品、材料、医療、建築、土木など多くの分野で応用することができます。

宮沢 靖幸
教授


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東海大学工学部機械工学科

福田 紘大
准教授

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東海大学工学部航空宇宙学科航空宇宙学専攻

航空機は、空気の力を利用することで大気中を自由に航行することができますが、実際の空気の流れは複雑で乱れています。また、航空機は様々な運動を行います。そこで、コンピュータによる数値解析および実験により、流れの複雑性、乱れの現象を解明し、航空機や宇宙機などの飛翔体の運動時の空気力学的特性を把握することで、高性能化・高速化を実現し、運動性能の高い飛翔体を設計するための研究を行っています。また、航空機の周りの流れから発生する騒音の発生メカニズムを解明し、低騒音で環境にやさしい航空機の実現に向けた研究を行っています。

前田 秀一
教授

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東海大学情報理工学部情報メディア学科

 

砂見 雄太
准教授

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東海大学工学部機械工学科

近年、機械製品は高機能化かつ低コスト化が図られており、それに伴い、製品の設計段階において高精度な性能予測や品質向上が求められています。本研究室では、製品性能を最大限に高めると同時に性能の変動量を抑制することが可能なロバスト最適設計に関する研究を行っています。今後は、この研究を先端的な製品の設計問題へ応用することを考えています。

窪田 紘明
講師

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東海大学工学部精密工学科

人材育成とモノづくり基礎研究の面から微力ながら産業界の発展に貢献したいと考えております.学生時代・鉄鋼メーカー・自動車メーカーと様々な場所で研究開発に携わっていく中で,大学,学協会,産業界の皆さまには多くの経験を与えていただきました.2019年4月より,大学教員として恩返しをしていきたいと考えております.至らぬ点も多くあろうかと思いますが,努力して参りたいと思いますので,よろしくお願いいたします.また,モノづくりの教育・基礎研究は,実際のモノづくりに繋がっていくことも重要であると考えております.今後とも産業界との繋がりを大切にしながら,モノづくりの面白さを未来の産業界を担う人たちに伝えて,盛り上げて行きたいと考えております.

次田 将大
特定助教
田嶋
特定助手

総合理工学研究科

マイクロ・ナノ研究開発センター

加藤 淳也
特定助手

総合理工学研究科

マイクロ・ナノ研究開発センター

Jyoti Jaiswal
PhD

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JSPS研究員

マイクロ・ナノ研究開発センター

医理工融合メディカル研究

木村 啓志
准教授

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研究経歴と論文リスト(研究者インタビュー)

東海大学工学部機械工学科
医理工融合メディカル研究チーム代表

マイクロ・ナノ流体デバイス技術を医療・バイオ分野へ応用展開して新しい研究分野や産業を創出することを目指しています。微細加工技術と微小流体制御技術を活用して、マイクロ・ナノ空間をデザインすることで「操る」「探る」「測る」をテーマに研究を進めています。

秦野 伸二
教授

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東海大学医学部医学科基礎医学系

神経変性疾患における神経細胞の機能障害ならびに神経細胞死のメカニズムに関しては、近年の分子病態解析により飛躍的にその理解が深まりつつある。特に、アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン病、筋萎縮性側索硬化症をはじめとする多くの神経変性疾患では、蛋白質のコンフォーメーション異常に起因した異常蛋白質の脳神経系組織での蓄積が、神経細胞の機能障害ならびに神経細胞死に深く関わっているとされている。さらに最近では、これら神経変性疾患の発症に(異常)蛋白質の細胞内移送の異常が関わるとの多くの報告がなされている。事実、我々も遺伝性運動ニューロン疾患の原因遺伝子としてALS2遺伝子を同定し、その遺伝子産物の分子機能解析から、ALS2蛋白質がエンドゾームの動態調節因子であることを証明し、その機能的喪失が神経細胞機能障害・細胞死をもたらす可能性を示した。本研究では、細胞内における膜動態・物質移送、特にエンドゾーム動態調節に焦点を当て、それが神経細胞内での異常蛋白質の蓄積および分解に関与するか否かを個体レベルの実験により検証するとともに、その細胞内調節分子メカニズムを解明することを目指す。

三橋 弘明
准教授

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東海大学工学部生命化学科

世界にはまだ治療法や原因が見つかっていない難病が存在します。筋ジストロフィーやALSなどの神経筋疾患もそうした難病の1つです。これらの病気では遺伝子の異常により病気が引き起こされるものが多く知られていますが、その病態メカニズムを解明するためには同じ遺伝子異常を持った動物モデルの解析が欠かせません。そこで私達は遺伝子工学の手法を用い、ゼブラフィッシュという生物に人と同じ遺伝子異常を再現し、病気のメカニズムと新たな治療法を探る研究を行っています。

大友 麻子
講師

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東海大学医学部医学科基礎医学系

モデル動物由来の初代培養神経細胞やヒトのiPS細胞由来の神経細胞を用いて神経変性疾患の発症メカニズムを研究しています。神経変性疾患とは、脳や脊髄の神経細胞が機能的及び物理的に変性して生じる病気です。アルツハイマー病や、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、パーキンソン病等がそれらの疾患に属します。脳や脊髄の神経細胞は、他の臓器の細胞とは異なり、発生後に成熟し、ネットワークを形成した後に細胞が死んでしまったら、それらを部分的に入れ替えることはできません。そのため、上述の疾患では疾患特異的にある部分の神経細胞が変性するためその神経細胞の担う神経機能が損なわれてしまいます。私たちは、疾患特異的にある種の神経細胞が変性、細胞死を起こすメカニズムを細胞レベルで理解することを目指し研究を進めています。それらの研究を通じて、基礎的知見を得ることに加え、治療薬や治療法の開発を目指します。

東海大学ウェブサイト掲載記事 2020年4月21日

福田
講師

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東海大学医学部医学科基礎医学系

 

 

分野融合ヘルスケア研究

中川
講師

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研究経歴と論文リスト(研究者インタビュー )

東海大学医学部医学科基礎医学系
分野融合ヘルスケア研究チーム代表

[研究内容:微生物から哺乳類までダイナミックな生命進化の解明]DNAシーケンス技術が進歩し、様々な生物のゲノム配列が解読され公開されていています。私は分子進化・集団遺伝学の理論をベースに様々な生物のゲノム配列などの大規模な遺伝情報を解析し、多くの分野の研究者と共同研究を通してゲノムレベルでのダイナミックな生物進化を研究しています。

東海大学ウェブサイト掲載記事2020年04月21日 

笹川
教授

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東海大学工学部生命化学科

私は、スプライシングという生命現象に注目して研究をおこなっていきたいと考えています。スプライシングは真核生物の遺伝子転写にみられる現象ですが、真核生物はこのスプライシングを巧みに利用し、使うエキソンを選択することで、作るタンパク質の種類を増やしています。この選択的スプライシングにより、ヒトでは2万5千の遺伝子から10万のタンパク質が作られると考えられています。スプライシング調節がうまくいかないと、病気になることさえあります。逆に、スプライシングをうまく操ることができれば、欲しいときに欲しいタンパク質を自由自在に発現させることが可能になるかもしれません。最終的には、何か人の役に立たせることを目的に、人工的にスプライシングを調節する方法の確立を目指しています。

池内 眞弓
准教授

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東海大学健康学部健康マネジメント学科

研究内容

1.栄養や生活習慣と健康に関する研究

2.食品・栄養成分の機能性に関する研究、生理活性作用を有する食品素材の探索

3.高次脳機能の向上に関する研究

毎日新聞 東海イズム 池内眞弓

宮沢 正樹
講師

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東海大学健康学部健康マネジメント学科

鉄は酸素の運搬をはじめ、細胞分裂やDNAの複製に必要なミネラルであり、エネルギー産生に関わる蛋白質の重要な機能性分子でもあります。その一方で、過剰な鉄はDNAの酸化傷害を誘導する活性酸素産生の原因となり、癌の発生や悪性化を促すことが懸念されています。現在は鉄の代謝メカニズムを遺伝子レベルで解明し、鉄の量を癌細胞内で制御することにより癌の細胞死を誘導する可能性について研究しています。

毎日新聞 東海イズム 宮沢正樹

安田 佳代
講師

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東海大学健康学部健康マネジメント学科

老化に影響を及ぼす分子機構の解明を基軸とし、ミトコンドリアを中心としたエネルギー代謝や酸化ストレスとの関連性について、実験動物であるC.elegansを用いて研究を進めています。また、寿命を指標とした機能性栄養物質の探索なども行っており、それらの栄養機能の分子メカニズムを解明することで、最終的にはヒトの健康の維持・増進や長寿実現につながることを目指しています。

佐々木 海渡
助教

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東海大学理学部物理学科

身の回りに普遍的に存在する水は、化学物理的な観点からは異常な液体であるとみなされます。たとえば4℃で密度が最大になることも水の異常な性質の一つです。いくつかの水の異常な性質はポリアモルフィズムと呼ばれる「非晶質状態の多形」で説明できることが提案されています。私は水やポリアモルフィズムを示すいくつかの分子性液体を使って、分子運動とポリアモルフィズムの関係の理解に取り組み、水の不思議の解明に挑戦しています。

 

文理融合アート・サイエンス研究

喜多 理王
教授

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研究経歴と論文リスト(研究者インタビュー)

東海大学理学部物理学科
東海大学マイクロ・ナノ研究開発センター所長
文理融合アート・サイエンス研究チーム代表

高分子物理、熱力学、溶液論を専門とし、ソフトマテリアルを対象に平衡および非平衡状態での物性研究に従事。Colloid and Polymer Science誌副編集長。

毎日新聞 東海イズム 喜多理王

秋山 泰伸
教授

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東海大学工学部応用化学科

CVDとは、気体原料から化学反応を経て薄膜や微粒子などの固体材料を合成するプロセスであり幅広い分野で応用されている。しかし、このCVDプロセスは化学反応・物質移動・熱移動が絡み合う非常に複雑なプロセスであり装置設計・操作条件の最適化は非常に難しい問題である。金属や酸化物等の薄膜をCVD法によって基板上に、均一な膜厚・組成・組織で析出させる技術の基礎を構築することを目指して様々な研究を行っている。

 

遠藤 誠二
教授

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東海大学政治経済学部経営学科

現在の研究は、日米の消費者行動の研究を軸に進めて行きたいと考えております。具体的には、カスタマイズ製品の選択に関する日米の消費者行動の研究です。カスタマイズ企業は個々の消費者のニーズに合った様々なカスタマイズ製品とそれに関連した選択岐(例えば,色やデザイン)を提供しています。このこと自体は、消費者にとってとても満足のいく製品が獲得でき有益な事です。一方で、消費者がカスタマイズ製品を購入する時、選択肢の膨大な数の多さに、混乱してしまうと言う問題が起きています。さらには消費者の購入活動を手控えてしまうということも発生してしまいます。この状況の中で、どのような要因(例えば、製品のレビュー、選択肢の数, 関与やブランドイメージ)が、顧客のカスタマイズ製品の選択行動にどのように影響するかを考えてゆきたいと思います。

毎日新聞 東海イズム 遠藤誠二

葛巻
教授

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東海大学工学部材料科学科
 
電子顕微鏡や原子間力顕微鏡を利用して、金属、セラミックス、炭素材料など各種材料のナノ構造に由来する諸特性を評価・計測することから新奇物性の発現、新材料の開発を目指した研究を行っています。特に、顕微鏡内で超高電界,超高圧,超高温など特殊な極限環境を材料の局所領域において実現し、ナノ構造や各種物性の動的な評価・計測を試みています。先端材料開発では材料組織の評価は不可欠です。各種顕微鏡を用いた動的な観察・計測は、構造や物性に関する様々な情報の直感的な理解を可能にします。まさに「百聞は一見にしかず」です。ナノレベルでの材料研究には新たな発見があり、思いもよらない材料をもたらす可能性を秘めています。最近では透過電子顕微鏡内でのナノプローブ操作という実験手法でカーボンナノチューブなどの微小物質の機械的性質の計測、各種局所解析手法を組み合わせた稀少文化財の元素分析、および、材料工学的視点から腱・靱帯の再生の研究に取り組んでいます。
 
東海大学ウェブサイト  2020年4月20日
山花 京子
准教授

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東海大学文化社会学部アジア学科

古代エジプトの社会や人々の生活を解明するために、考古学的・技術史的手法を用いて研究しています。研究対象となる地域は古代エジプトが主ですが、東地中海全域に広がっており、対象年代は紀元前3000年頃から紀元前後まで(古代エジプト王朝の成立からクレオパトラの死まで)です。東地中海全域の物質文化の交流をを主にエジプトの視点から研究しています。特に注目しているのは、現代では失われている古代の謎の物質「ファイアンス」というガラスと陶器の中間物質です。研究では、古代ファイアンスを現代によみがえらせるために、文理融合の共同研究を推し進めています。また、本学文明研究所蔵の「古代エジプト及び中近東コレクション(AENET)」が所蔵する考古学遺物約6,000点、画像資料約15,000点、そしてアンデス・コレクションの約2000点を一般の皆さまに公開するための修復保存作業やデジタルアーカイブ化を進めています。

富田
准教授

東海大学 教養学部 芸術学科

協働のためのデザインの手法を研究しています。特に、高い専門性を持った研究者が、領域横断的な研究を進めるための対話の手法の研究をしています。具体的には、話者が自身の考えを形に示し、それらを統合させながら話し合いを進める「視覚的対話」の手法の開発を進めています。
吉田 晃章
准教授

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東海大学文学部文明学科

先スペイン期南北アメリカ大陸の先住民がどのような世界観をもって生活していたのかを解明するために、人類学や考古学的アプローチから研究しています。現在は学術調査がほとんど実施されていないメキシコ西部ロスアルトス地方の遺跡で発掘調査を行い、マヤやアステカといった文明には属さない地域でどのような社会・文化発展が生じたのかも研究しています。また1998年からアンデスでも遺跡調査に携わり、レクアイ文化の埋葬に関する発掘調査も行ってきました。出土する遺物には、当時人々の世界観が少なからず反映されています。本学の文明研究所が所蔵するアンデスコレクション約2,000点の考古遺物の多くも墓地から盗掘によってもたらされたものと考えています。今後土器や織物を対象とした遺物分析を通じて文理融合の共同研究を進め、時空を超えた異文化理解に挑戦していきます。またコレクションの保存修復作業を行い、デジタルアーカイブ化やオンラインでの一般公開を進めていきます。

Farhad Taghizadeh-Hesary
准教授